こんにちは!
キャットフードと言っても、メーカーや種類、価格や品質、魚か肉か・・・など、たくさんありすぎてどれを選んで良いかわからないという飼い主さんも多いと思います。
毎日の食事は猫ちゃんを健康で長生きさせるためにとても重要です!
この記事では、正しいキャットフードの選び方のポイント8つをまとめました。
No | 選び方 | 解説 |
---|---|---|
1 | 総合栄養食を選ぶ | キャットフードの種類に注目しましょう。 詳細を見る▼ |
2 | 第一主原料が肉類 | 猫は肉食動物なので肉が主原料のフードを選ぶ。 詳細を見る▼ |
3 | 穀物少なめ | 穀物は猫が消化しづらいので少なめが良い。 詳細を見る▼ |
4 | 人工添加物不使用 | アレルギーの原因になる添加物は不使用が良い。 詳細を見る▼ |
5 | 安全性が高い | 原材料や製造過程の安全性をチェックしましょう。 詳細を見る▼ |
6 | パッケージを見て選ぶ | 原材料表・成分表を見てフードを選ぶ。 詳細を見る▼ |
7 | 外国産を選ぶ | ペットフードの規制が整った外国産を選ぶ。 詳細を見る▼ |
8 | ライフステージに合わせて選ぶ | 子猫・成猫・老猫それぞれのライフステージに合わせてフードを選ぶ。 詳細を見る▼ |
クリックできる目次
1.総合栄養食を選ぶ
キャットフードを選ぶにあたって、まず第一に「総合栄養食」であることが必須です。
キャットフードの種類
キャットフードには4つの種類があります。
- 総合栄養食
- 療法食
- 間食(おやつ)
- その他の目的食(一般食)
この中で、総合栄養食とは、犬や猫に必要な栄養素をすべて含んでいるフードのことで、水と一緒に与えるだけで、ペットの健康維持ができるように調整されています。
「総合栄養食」とは、そのフードとお水だけで健康を維持できる栄養バランスが整ったペットフードです。
総合栄養食を与える理由
嗜好性が高く食いつきの良い一般食や、おやつばかりを与えてしまうと、猫ちゃんの身体に必要な栄養やカロリーが全く足りていないことになります。
人間で言うと、毎日ジャンクフードやお菓子ばかり食べている状態です(汗)
キャットフードを選ぶときは、栄養バランスがきちんと整った総合栄養食を選んであげましょう。
ドライフードを主食に
ウェットフードとドライフード、どちらを選べばいいの?と迷う人も多いと思います。
一般的には、栄養バランスの整ったドライフードを主食とするのが良いでしょう!
ウェットフードは嗜好性が高く、水分を多く取ることができるというメリットがありますが、栄養バランスが偏っていることが多く、それだけでは猫ちゃんにとって十分とは言えないのです。
【ごはんの事〜ウェットフード】
水分を取らせたいと思い、小さい頃からウェットフードとカリカリをあげています。
色々試し、いなばの「CIAO だしスープ」とモンプチのスープ系が好きということが分かりました。これを朝晩1/2袋+大匙1のお湯を混ぜたつゆだくでご提供。
お陰様で毎日快便の百さん✨ pic.twitter.com/ywlUak6qNx— 百です。 (@2020momo100) January 26, 2021
また、ドライフードと同じだけの栄養をウェットで摂ろうとすると、食べきれない量を与えなければなりません。
ウェットフードを与えるときはドライフードを併用することをオススメします!
手作り食は危険?
大事な猫ちゃんのために手作りのごはんをあげたいと思う人もいるでしょう。
しかし、猫ちゃんに必要な栄養バランスの整ったごはんを作るのは、素人には正直言って難しいです。
猫ちゃんの体重や年齢に合わせてカロリーを計算したり、必要な栄養素を満たすための食材を選んだりと、専門の知識が必要になります。
どうしても手作りのご飯を与えたいのであれば、週に1,2回程度、専門の本などでレシピを見ながら作ってあげてください。
メインの食事は総合栄養食のドライフードを与えるのをおすすめします。
2.第一主原料が肉類のものをえらぶ
ポイントの2つ目は、動物性タンパク源(肉や魚)がメインで使われているフードを選ぶことです。
猫は肉食動物
猫ちゃんは完全肉食動物です。
肉を引き裂いて食べる鋭い牙や、肉の消化に適した短い腸などの、肉食動物の身体の特徴があります。
そのため、猫ちゃんは動物性食材なしでは健康を維持することはできません。
肉類メインでタンパク質豊富
猫ちゃんの強い筋肉や、美しい毛並みなどの健康的な身体作りには、動物性タンパク質が必要不可欠です。
その中に含まれるアルギニンやタウリンといった必須アミノ酸は猫ちゃんの体内で作ることができないので、必ず毎日の食事で摂取しなければなりません。
キャットフードを選ぶときには、原材料をチェックし、一番最初にチキンやサーモンなどの動物性食材が使われているキャットフードを選びましょう。
参考:犬と猫のバランスの取れた食事とは?|ペット栄養学会誌|J-STAGE
3.穀物の使用が少ないこと
猫は穀物の消化が苦手
完全肉食動物の猫ちゃんにとって穀物は消化しづらく、猫ちゃんの内臓に負担をかけてしまう原材料です。
特に、小麦・トウモロコシは穀物アレルギーのリスクが高く、下痢や嘔吐、皮膚病を引き起こすこともあります。
したがって、フードに入っている穀物ができるだけ少ないものを選んであげると良いでしょう。
グレインフリー(穀物不使用)がおすすめ
近年、穀物を一切使用していないグレインフリーのキャットフードが多く販売されています。
穀物が入っていないので、消化器への負担も少なく、タンパク質が豊富に含まれているのが特徴です。
猫の身体のことを考えると、グレインフリーを選んであげることをおすすめします!
⇒ グレインフリー(穀物不使用)のキャットフードのおすすめランキング【7選】
4.人工添加物不使用であること
人工の添加物には注意が必要
キャットフードに使用されている人工添加物の中には発がん性やアレルギーの原因になる危険なものも存在します。
フードの酸化を防いだり、美味しそうな香りや色をつけたりするのに、人工の添加物が使われることがあります。
キャットフードを選ぶときには、危険な人工添加物が使用されていないかどうかきちんとチェックしましょう。
危険な人工添加物とは
猫ちゃんにとって注意が必要な人工添加物は以下の通りです。
用途 | 危険な人工添加物 |
---|---|
酸化防止剤 | エトキシン |
BHA | |
BHT | |
没食子酸プロピル | |
合成着色料 | 赤色40号 |
赤色102号 | |
青色1号 | |
青色2号 | |
黄色4号 |
これらの添加物については、キャットフードを選ぶ時に覚えておくと良いでしょう。
原材料表にこれらの添加物があったら避けることができますよ。
5.安全性が確かであること
原材料・製造過程の安全性をチェック
フードのパッケージやメーカーの公式サイトなどを見て、製造工程や原料の安全性をきちんと確かめることが大事です。
「副産物の使用はありません」「中国産原料を使っていません」「自社工場で製造しています」などの表記があると安心できますよね。
ちなみに、プレミアムフードと呼ばれる上質なフードは、もちろん値段は張りますが、原材料・製造工程すべてにおいて安全性が高く、信頼して問題ないでしょう。
原材料の産地がわかる
原材料の産地をすべて公開しているメーカーもあります。
それだけ安全性に自信がある証拠です。
どこでとれた肉や野菜が使われているかわかるので、愛猫に安心して与えることができます。
ヒューマングレードのキャットフードなら安心
人間が食べることのできる原材料のみを使って作られた「ヒューマングレード」のキャットフードも増えてきています。
人間が食べることができるということは、有害な添加物や粗悪な原料を使用していないことの証拠です。
当サイトではヒューマングレードのキャットフードをAランクとして評価しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
6.パッケージをみて選ぶ
キャットフードを選ぶ時に必ず確認してほしいのが商品のパッケージの表示欄です。
- 原材料表
- 成分表
- 賞味期限
- 原産国
- 給与量
- 事業者名
これらの事項はペットフード公正取引協議会によって表示が義務付けられています。
この中で特に注意して見る必要があるのは、「原材料」「成分表」の2つです。
参考:ペットフード公正取引協議会公式サイト「ペットフードに必要な表示事項」
原材料表
原材料表は原則として、添加物を含めて、使用した原材料をすべて表示するように決められています。
その中でも特に注意するべきポイントについて紹介します。
肉類の種類
肉類の選び方
キャットフードに使われる肉類といえば、チキン・ターキー(七面鳥)、サーモン、白身魚などです。
肉が好きな猫ちゃんもいれば、魚が好きな猫ちゃんもいます。
また、肉の種類によってはアレルギーを起こしてしまう猫ちゃんがいるので、猫ちゃんの体質や好みに合わせて選びましょう。
アレルギーの出にくいラム肉や鹿肉を使用したキャットフードも多く販売されているので、参考にしてみてください。
⇒ ラム肉・鹿肉・ラビット肉のキャットフードおすすめランキング【7選】
肉類の表記に注意
肉類が「家禽類」「ミートミール」「肉副産物」と表記されていることがあります。
これらは猫ちゃんの健康を害するおそれのある粗悪な原材料なので避けたほうが安心です。
家禽類といった不透明な表記ではなく、「ターキー」「チキン」のように、どんな動物の肉を使っているのかしっかり明記されていることが大事です。
表記が曖昧なものは、人間の食べられないような部位や、4Dミートと呼ばれる質の悪い動物の肉を使用して作られている可能性があり、おすすめできません。
穀物の有無
前述の通り、小麦・トウモロコシなどの穀物類は猫ちゃんが消化を苦手とする原材料なので、できるだけ使われていないほうが良いでしょう。
原材料表の順番の早い方に穀物が表記されていないものを選んであげてください。
たとえ第一主原料が肉類でも、その後に穀物が続くようなときは、肉類の割合が少なくなってしまうので良くありません。
人工添加物の有無
危険な人工添加物が使われていないかチェックすることも大事です。
酸化防止剤には、天然成分であるミックストコフェロール(ビタミン類)や、クエン酸、ローズマリー抽出物などが使われていると安心できますよ。
着色料や香料は、猫ちゃんにとって不必要なものなのでそもそも使われていないほうが良いですね。
成分表
成分表には、猫ちゃんにとって必要な栄養素の5つの表示が義務付けられています。
AAFCOの基準
AAFCO(全米飼料検査官協会)では、タンパク質や脂肪などの栄養素の最低基準を設けています。
成分 | 子猫 | 成猫 |
---|---|---|
タンパク質 | 30.0% | 26.0% |
脂肪 | 9.0% | 9.0% |
カルシウム | 1.0% | 0.6% |
リン | 0.8% | 0.5% |
カリウム | 0.6% | 0.6% |
ナトリウム | 0.2% | 0.2% |
マグネシウム | 0.08% | 0.04% |
ビタミンA | 9000IU/kg | 5000IU/kg |
ビタミンD | 75IU/kg | 50IU/kg |
ただし、あくまでも最低基準であって、品質を保証するものではありません。
実際にどの程度の値が理想的なのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
タンパク質・脂肪のバランス
猫ちゃんにとって必須の栄養素であるタンパク質と脂肪の理想的な値は、タンパク質30%以上、脂肪は20%程度です。
しかし、質の悪い肉を使用してるキャットフードを食べてもきちんと栄養を吸収することができません。
質の良い肉や魚を豊富に使用したキャットフードを選びましょう。
カルシウム・リン・マグネシウムのバランス
カルシウム・リン・マグネシウムは猫ちゃんにとって不可欠な栄養素ミネラルです。
最適なバランスはカルシウム:リン:マグネシウム=1.2:1:0.08~0.1と言われています。
このバランスが崩れると、おしっこのpHが偏りストルバイト結石・シュウ酸カルシウム結石などの尿路結石をを引き起こす可能性があります。
7.国産よりも外国産を選ぶ
実はキャットフードは国産ではなく外国産がオススメです。
日本はペットフードの規制が緩い
国産の食品といえば、世界でも高い品質を誇り、安心安全と考える人が多いでしょう。
しかしキャットフードに関しては反対で、日本のペットフードに対する法規制は海外に比べてまだまだ発展途上なのです。
人間が食べることのできない肉の部位や、人間の食品には使うことのできない有害な添加物も、ペットフードには使用することができます。
日本ではペットフードは食品ではなく「雑貨」という扱いなのです。
海外は法規制が整っている
一方海外では、ペットフードに対しても、人間の食品と同じように厳しい基準が定められています。
アメリカの基準
アメリカでは世界中のペットフードのスタンダードになりつつあるAAFCO(米国飼料検査官協会)の基準があり、キャットフードの栄養素や表示などが決まっています。
アメリカでは有名なキャットフードメーカーがこれらの基準を満たしたプレミアムフードを積極的に販売しています。
ヨーロッパの基準
また、動物愛護先進国のイギリスやドイツでは、FEDIAF(欧州ペットフード工業界連合)というヨーロッパの基準で、「ペットフードは人間が食べる食品と同じレベル」であることが義務付けられています。
ペットフードメーカーに対しても検査や指導も厳しく、粗悪なキャットフードは作ることができないほどです。
日本の安心安全なキャットフードもある
海外の流れを受け、日本でも外国のように質の良いキャットフードを作る企業も増えてきました。
国産原料を使って作られた、無添加フードで、質が良いのが特徴です。
ただし、国産原料のコストや人件費などの面においては、外国産にはかなわないのが現状です。
8.ライフステージに合わせて選ぶ
猫ちゃんの成長に合わせて、適切な栄養を含んだキャットフードに変えていく必要があります。
子猫は高タンパク高カロリー
1歳までの子猫は、育ち盛りなのでたくさんの栄養とカロリーを必要とします。
筋肉や内臓を作るために使われる動物性タンパク質が豊富なものがオススメです。
成長期にカロリーや栄養素が足りないと、発育不全になったり、身体の弱い子になったりするので、この時期の食事はとても大事ですよ。
避妊・去勢してからはカロリーに注意
生後6ヶ月を目安に避妊去勢手術を行い、この後からは成猫用のキャットフードに変更しましょう。
避妊去勢手術後は、ホルモンの影響で食欲が増加するので、今まで通り子猫用の高カロリーフードを与え続けているとすぐに太ってしまいます。
食事量を減らしすぎる必要はないので、避妊去勢後専用フードか、成猫用フードに切り替えてカロリーをコントロールすることが大事ですよ。
⇒ 猫の避妊・去勢手術の時期や費用は?術後におすすめのキャットフード【5選】
老猫は高タンパク低カロリー
老猫になってくると、運動量や代謝が落ちるので、カロリーを抑える必要があります。
しかし、食べる量や吸収率も下がってしまうので、少量でもエネルギーに変えることのできる、高タンパクなフードが理想的です!
ただし、腎臓に疾患のある猫ちゃんの場合は負担を掛けるのでタンパク質を低くする必要があります。
高齢になってきたら、一度かかりつけの獣医さんに相談するようにしましょう!
まとめ
キャットフードの正しい選び方のポイント8つを解説しました!
- 総合栄養食のドライフードを選ぶ
- 肉・魚がメインのフードを選ぶ
- 穀物は少なめが良い
- 人工添加物不使用
- 安全性が高い
- パッケージの表示をチェックする
- 高品質で安全な外国産を選ぶ
- ライフステージに合わせてフードを変えていく
猫ちゃんの健康長寿のために一番大事なのはキャットフードです。
しっかり吟味して、猫ちゃんが美味しく食べてくれて、健康に良いキャットフードを選んであげましょう。