こんにちは!
キャットフードの値段は、1kg数百円程の安いものから、1kg2,000円以上するプレミアムフードまで様々です。
購入するときに「値段(安さ)」を1番の基準に選んでいる人も多いと思います。
しかし、激安で売っているキャットフードはみなさんの大事な愛猫ちゃんにはおすすめできません。
- ・激安キャットフードの危険性
- ・激安フードは猫に悪影響なのか
- ・国産のフードは良い?
この記事では、激安キャットフードを選んではいけない理由について詳しく説明していきます。
クリックできる目次
激安キャットフードがダメな理由その1.原材料の質が悪い
激安キャットフードを選んではいけない理由の1つ目は、「原材料の質が悪い」つまり「原価の低さ」です。
肉類の品質
肉・魚の種類や産地がわからない
まず第一に、猫ちゃんのごはんのメイン原材料「肉類」の品質に不安があります。
キャットフードには、原材料の産地を表記する義務はないので、どこでどのように育てられた肉類かがわかりません。
ひどい場合は、「ミートミール」などと表記され、動物の種類もわからないこともあります。
上質なプレミアムキャットフードは、パッケージやHPに産地や飼育方法まで書いてあることが多く、粗悪な原材料ではないとわかります。
ミートミールの使用
激安フードによく使われる「ミートミール」「フィッシュミール」などのミール系原材料。
これらは、食肉加工の際に出るクズ肉や、人間の食べることのできない部位(肉副産物)を加工して作られる粉末状の原材料です。
当然、食肉部分を使うよりもコストが低く、キャットフードの原価を抑える目的で使用されます。
多くの激安フードは工場で大量生産された質の悪いものを使用していますよ。
4Dミートの可能性
これらのミール肉には、4Dミートと呼ばれる質の悪い動物の肉が使われている可能性もあり、注意が必要です。
4Dミートとは、アメリカの肉の品質のランクの最低品質の肉を意味します。
- Dead 死亡した動物の肉
- Diseased 病気の動物の肉
- Dying 死にかけの動物の肉
- Disabled 障害のある動物の肉
しかし、〇〇ミールにこのような4Dミートや人間の食べることのできない部位が使われていたとしても、購入する人からはわかりませんよね・・・
ただ、激安キャットフードにはこれらの危険性が潜んでいるということを覚えておきましょう。
プレミアムキャットフードのチキンミールはどうなのか?
プレミアムキャットフードの原材料にも「チキンミール」と記載がある場合があります。
しかし、この場合使用されているチキンミールは、激安品とは違って高品質です。
公式サイトを見るとチキンミールについて、副産物不使用・4Dミート不使用や、「人間の食べられない部位」は不使用など、説明しているメーカーが多いですね。
乾燥肉の意味で使われることもあり、食肉部分のみを自社工場で製造しているところもあります。
穀物が多く使われている
かさましのため
激安キャットフードは、第一主原料が穀物類であることが多いです。
肉類を多く使用するとコストがかかるので、安価な穀物をかさ増しとして使用するのです。
猫は穀物の消化が苦手
しかし、猫は完全肉食動物なので、動物性タンパク質を最も必要とし、身体の構造的に穀物類の消化が苦手です。
特にとうもろこしや小麦といった穀物はアレルギーを起こしやすい原材料なので、できれば使われていないものが良いですよ。
⇒ グレインフリー(穀物不使用)のキャットフードのおすすめランキング【7選】
激安キャットフードがダメな理由その2.人工添加物の使用がある
激安キャットフードを買ってはいけない理由の2つ目は、人工添加物が使用されていることです。
原材料の質が悪いと、それをごまかすために添加物をたくさん添加しなければいけないのです。
- 酸化防止剤・保存料
- 香料
- 着色料
キャットフードに使用される人工添加物でチェックしてほしいものが3つあります。
①危険な酸化防止剤・保存料
キャットフードには、フードの品質を保持するために酸化防止剤が使われます。
質の良いキャットフードに使われる酸化防止剤は天然成分であるのに対し、激安キャットフードには危険な合成酸化防止剤が使われています。
粗悪な原材料から作られた激安キャットフードは保存期間が短くなるので、強い保存料で賞味期限を伸ばす必要があるのです!
- BHA
- BHT
- エトキシン
これらの合成酸化防止剤は、日本のペットフードの法律では一定の基準以上は添加できないことになっていますが、中には発がん性があるものもあり、食べさせ続けるのに不安が残ります。
できれば避けたい原材料です。
参考:たまのおねだり「ペットフードに含まれる危険な添加物。安全な無添加キャットフード」
②嗜好性アップのための香料
新鮮な肉類をたくさん使って作られたフードであれば、お肉の美味しそうな香りがして当然猫ちゃんの食いつきは良いですよね。
しかし、質の悪い原材料で作られたフードでは難しいでしょう・・・
そのため、激安キャットフードには嗜好性をアップさせるために「香料」や「調味料」などの添加物が使われます。
添加物によって質の悪さをごまかしているのです!
③猫には必要のない着色料
猫の目は色の識別ができない!
多くの激安キャットフードには見た目を良くするために着色料が使用されています。
しかし、猫ちゃんの目は人間と違って、色を識別することはできません。
つまり、キャットフードに使われる着色料は、飼い主の購買意欲を高めるためだけのものなのです。
参考:すわ動物病院「猫の視覚」
危険な合成着色料
合成着色料の中には、発がん性が認められているものもあり、海外ではキャットフードに使用できないものもあります。
猫ちゃんにとって全く必要のない着色料で、猫ちゃんの健康を害する可能性があるのです。
- 赤色102号
- 赤色106号
- 黄色5号
- 青色1号
激安フードにはこれらの人工添加物が多く使われており、アレルギーを引き起こす可能性もあります。
酸化防止剤と同様に発がん性のあるものもありますよ。
週刊新潮が「食べてはいけないキャットフードの実名リスト」を公開
2018年、雑誌週刊新潮で「愛猫・愛犬が食べてはいけないペットフード実名リスト」という記事を公開したことで話題となりました。
その一番最初の記事で取り上げられていたのが「合成着色料」です。
着色料でフードを色鮮やかにしたところで、猫や犬にとってはなんのメリットもないと述べています。
現在では、合成着色料を使用しなくなったメーカーも多く、その危険性が広く知れ渡ってきたようです。
⇒ 使用目的は飼い主を満足させるだけ…「危ない合成着色料」 愛猫・愛犬が食べてはいけない「ペットフード」実名リスト
激安フードが猫に与える影響
アレルギーの可能性
激安フードのように穀物や添加物が多く含まれているキャットフードは、猫ちゃんのアレルギーの原因になることがあります。
また、ミール肉など複数のタンパク源が混ざってしまっている場合には、アレルゲンの特定が困難になります。
もし激安フードを食べさせて猫ちゃんに下痢や嘔吐、皮膚病などのアレルギー症状がでたら、すぐにかかりつけの動物病院に相談するようにしてくださいね。
⇒ アレルギーに配慮したキャットフードのおすすめランキング【5選】
栄養不足
激安フードは穀物が多く、本来猫にとって必要な動物性タンパク質の割合が少なくなってしまいます。
よって、栄養が偏ってしまう可能性があります。
特に成長期の子猫は、健康な内臓や筋肉を作るために、しっかり栄養バランスのとれたキャットフードを与えることが重要なので、激安のキャットフードは避けたほうが良いでしょう。
病気になりやすくなる
人間と同じように品質の悪い食事を続けると、猫ちゃんの健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
免疫力の低下や、添加物や穀物によるアレルギー、栄養の偏り・・・などから病気のリスクも高まってしまいます。
大切な猫ちゃんのためにも激安フードはおすすめできません(-_-;)
健康で長生きしてもらうためには、飼い主さんがしっかりとキャットフードを選んであげなければなりません。
⇒ 猫が長生きするための4つの秘訣とおすすめのフードランキング
国産キャットフードは安全ではない?
国産のキャットフードなら安心?実はそうではないのです。
日本のペットフード規制は緩い
日本のペットフードに関する法規制は欧米に比べて緩く曖昧で、発展途上と言えます。
動物愛護先進国のイギリスやアメリカではペットフードに使う原材料や添加物まで厳しく法律で定められており、人の食品と同じレベルの管理が義務付けられています。
そのため、「国産が安全」という言葉はペットフードには通用しないのです。
生産工場の衛生管理
日本では、最終工程が行われた場所が日本であれば「国産」と表示ができる法律があります。
つまり、生産工場がどこで、どのように衛生管理が行われているかがわからないのです。
国産だとしても、激安のキャットフードは、安心安全とは言えないということです。
安全な国産キャットフードは高い!
もちろん、日本国内の工場でしっかりと衛生管理され作られたキャットフードもあります。
人間でも食べられるような新鮮な肉類、野菜を使用している高品質なものも少なくはありません。
ただし、スーパーで購入できる激安キャットフードの10倍くらいの価格になる場合もあります。
価格を気にせず、品質の良いものを与えたい人にはおすすめです。
通販の激安品の理由を解説
通販の激安キャットフードにも注意が必要です!
通販だと、ショップによっては元々の値段よりもかなり安く購入することができますよね。
その理由を解説します!
賞味期限が近い
通販で大幅に値引きされて販売されているキャットフードは賞味期限が近いことがほとんどです。
安いからと言って大量に購入したけれど、賞味期限がすぐに切れてしまったり、時間が経ったことで品質が変化している可能性もあります。
通販で激安品を見つけたときは、きちんと賞味期限を確認するようにしましょう!
パッケージに損傷
パッケージに損傷がある場合も安く販売されます。
その場合、キャットフードの中身に問題はないことがほとんどですが、もし中身が空気に触れてしまっていたらフードが傷んでしまっている可能性もあります。
購入者のレビューなどを見て、「臭いが違った」とか「粒がベタベタしていた」という書き込みがあったら、商品管理がずさんだと考えたほうが良いかもしれませんね。
通販の値下げ品はプレミアムキャットフードなどを安く購入できるという魅力がありますが、購入の前に注意して正しく選ぶ必要がありますよ。
廃盤になったフード
メーカー側のリニューアルによって、廃盤になってしまったフードも安くなる場合があります。
売り切らなければいけないためです。
訳ありと記載がある場合も
賞味期限が近いことや、パッケージに損傷がある場合は、「訳あり品」と記載があることもあります。
その場合は、きちんと理由が記されているのである程度は信用できます。
しかし、賞味期限が切れていてもそのまま販売されていることも少なくないので、やはり購入前にきちんとチェックする必要がありますよ。
激安キャットフードではなく「安全でコスパの良いフード」を選ぶ3条件
少しでも安いキャットフードを買いたい人は、「安全でコスパの良い」キャットフードを選ぶようにしましょう。
コスパが良くても、猫ちゃんの身体のことを考えているキャットフードはたくさんあります。
安いだけでなく「安全」が大事です。
安全でコスパの良いキャットフードは3つの条件を満たしたものです。
- 肉類が第一主原料
- 穀物は少なめorグレインフリー
- 人工添加物不使用
これらの条件を満たして、なおかつコストが低いものがおすすめです。
1.肉類メインで選ぶ
肉類が第一主原料であることは必須条件です!
穀物でかさ増しされた栄養スカスカのキャットフードではなく、きちんと肉類がメインのものを選ぶことが大事です。
2.穀物少なめ or グレインフリーを選ぶ
穀物は不使用が最も良いですが、グレインフリーは普通のフードに比べて高いことが多いです。
コストを抑えたいのであれば、アレルギーの危険のある小麦やトウモロコシではなく、消化の良い米類を使用しているものであれば安心ですよ。
ただし、メイン原材料が穀物なのはNGです。
3.添加物不使用を選ぶ
着色料・香料・合成酸化防止剤などが使われていないものを選びましょう!
酸化防止剤はビタミンEや緑茶抽出物などの天然成分が良いですよ。
おすすめの安全でコスパの良いキャットフードについてはこの記事を参考にしてみてくださいね♪
⇒ 安全で「コスパの良いキャットフード」のおすすめランキング【5選】
まとめ
激安キャットフードには安いなりの理由がありました。
- 激安キャットフードの原料は質が悪い
- 人工添加物をたくさん使っている
- 国産品でも安心できない
- 通販の激安品にも注意が必要
猫ちゃんの健康長寿のためにも、激安ではなく、良質なフードを選んであげてくださいね。
安くて安心安全なフードの選び方もぜひ参考にしてみてください(^^)