こんにちは!
「キャラットミックス」はスーパーやホームセンターなどで売っているメジャーなキャットフードです。
猫を飼っている人なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
コスパが良くて食いつきもいいので、長年このフードだけを与えている人も多いようですよ。
- キャラットミックスの原材料の安全性
- キャラットミックスのラインナップ
- 国産フードの安全性
- 実際に与えている人の口コミ・評判
今回は、「キャラットミックス」の原材料やリアルな口コミから、その安全性をチェックしてみましょう!
クリックできる目次
キャラットミックスの総合評価|Cランク
商品名 | キャラットミックス|かつお仕立ての味わいブレンド |
総合評価 |
Cランク A~Cの3段階で評価 当サイトの評価基準は【キャットフード一覧ランキング】にて解説 |
評価項目 |
第一原料:×穀類(とうもろこし、小麦粉、コーングルテンミール、等) その他原料:×ミートミール、チキンミール、フィッシュミール、動物性油脂 酸化防止剤:○ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール 人工添加物:×青色1号、赤色3号、赤色102号、黄色4号、黄色5号 |
原産国 | 日本 |
第一原料産地 | 不明 |
内容量と価格 | ・1,094円/3kg ※税込、Amazon参考 |
対応年齢 | 成猫 |
販売元 | ペットライン株式会社 |
公式サイト | 公式ページを確認する |
特徴 | 一覧 国産 高コスパ |
キャラットミックス|かつお仕立ての味わいブレンドの評価はCランクです。
1kg300~400円程度で購入できる激安キャットフードですが、猫ちゃんが消化を苦手とする穀物類が大量に使用されており、安心・安全とは言えません。
また、最も重要な動物性タンパク源である肉類も生肉ではなくミール肉でなので、原材料の質に不安が残ります。
さらに、猫ちゃんに必要のない人工着色料が多数使用されている点もマイナスです。
以上のことから、キャラットミックスはCランクになりました。
キャラットミックスの原材料・成分を評価
穀類(とうもろこし、小麦粉、コーングルテンミール、等)、肉類(ミートミール、チキンミール、ささみパウダー、等)、豆類(大豆ミール、等)、油脂類(動物性油脂、等)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュパウダー、かつおパウダー、等)、野菜類、β-グルカン、グルコサミン、ローズマリー、バジル、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、塩素、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、コリン)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、青色1号、赤色3号、赤色102号、黄色4号、黄色5号、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
大量の穀物が主原料
猫ちゃんは穀物の消化が苦手
キャラットミックスは、完全肉食動物の猫にとって消化しづらい穀物をメインにしたキャットフードです。
穀物は、多くの安価なキャットフードで、かさましの意味で使用される、安い原材料です。
安い穀物を使用し、高い肉類を減らすことで、コストを削減しているのです。
しかし、消化器官が短い猫ちゃんは、時間をかけて消化される穀物は消化しづらい原材料です。
消化不良で下痢や嘔吐・穀物アレルギーを引き起こすこともあり、身体に負担がかかってしまいます。
⇒ グレインフリー(穀物不使用)のキャットフードのおすすめランキング【7選】
中白糖・ホミニーフィードとは?
「中白糠」という見慣れない食材がありますが、これは玄米の精製過程でできる糠(ぬか)です。
「ホミニーフィード」はトウモロコシを食用に加工したときの副産物で、穀類の中でもトウモロコシの割合が多くなっています。
つまり、キャラットミックスは、主にトウモロコシと小麦、糠からできていることが分かります。
トウモロコシには水に溶けにくい「不溶性食物繊維」が含まれており、場合によっては便秘を悪化させることがあります。
正体不明のミートミール
猫ちゃんにとって重要な動物性タンパク源には「ミートミール」や「フィッシュパウダー」といった原材料が使用されています。
〇〇ミールや〇〇パウダーとは、動物の骨や羽、内臓、くちばしなど、人間が食べることのできない「副産物」と呼ばれる部位を、全部ごちゃ混ぜにして加工したものです。
4Dミートと呼ばれる事故や病気で死んだ家畜や魚を使って作られた粗悪なミール肉である可能性があります。
すべてのミール肉が粗悪なわけではありませんが、価格が安いキャットフードの場合疑わざるを得ませんよね・・・
動物性油脂には注意が必要
動物性油脂は、非常に酸化しやすいため、酸化防止剤を使用し変質を防いでいます。
しかし、原材料表には材料の段階で使用された添加物には、表示義務がありません。
つまり、動物性油脂の酸化防止に危険な合成添加物が使用されている可能性があるのです。
また、一体何の肉なのか、どこの部位なのかが不透明で、アレルギーのある猫ちゃんには特に注意が必要です。
できるだけ避けたほうが良い原材料です。
不必要な着色料
猫ちゃんは色を識別していない
猫ちゃんは人と比べて色を見分ける能力が遥かに劣っており、とくに赤色の識別が苦手と言われています。
公式サイトに「目にも楽しい」と紹介されてる通り、キャラットミックスには5種類もの着色料が使われています。
しかし、猫ちゃんにとって美味しそうと感じるのは「嗅覚」からの情報が一番です。
食欲が色によって増進することはなく、目にも楽しいのは飼い主だけなのです。
参考:ロイヤルカナン犬と猫の栄養成分辞典「犬と猫の『おいしさ』は人と違う」
合成着色料は危険
合成着色料は、石油やタールから人工的に作られたもので、赤色〇〇号といった表記がされています。
海外ではペットフードへの添加が禁止されているものでも、日本では上限付きで使用されています。
特に、赤色102号は発がん性が認められています。
猫にとって着色料は、百害あって一利もないということを覚えておいてください。
キャラットミックスの成分を評価
たんぱく質23.4%以上、脂質8.1%以上、粗繊維4.0%以下、灰分9.0%以下、水分10.0%以下、マグネシウム0.12%、標準値、食物繊維6.4%標準値
エネルギー330kcal/100g
タンパク質が低い
AAFCO基準を下回っている
キャラットミックスのタンパク質は23.4%、とAAFCO(米国飼料検査官協会)が定める基準の26%にも満たしていません。
タンパク質は猫にとって最も重要なエネルギー源で、筋肉や被毛をつくり、健康な体をつくるために必要不可欠な栄養素です。
植物性タンパク源が多い
猫ちゃんの体内で合成できない必須アミノ酸は、動物性タンパク源からしか得ることができません。
キャラットミックスは、原材料から見ても植物性タンパク質の方が多いことが推測できます。
必須アミノ酸が不足すると毛艶が悪くなったり、筋肉が衰えたり、傷の治りが遅くなるなど、様々な症状を引き起こします。
とくに成長期の子猫には、健康な身体を作るために、動物性タンパク質たっぷりの高タンパクなフードが向いていますよ。
肉類の品質にも不安がある
また、タンパク質の品質も重要です。
キャラットミックスに使用されている肉類は、どれもミールやパウダーといった加工品で、新鮮な生肉ではありません。
これでは質の良いタンパク質が摂取できません。
新鮮な生肉や、きちんと部位などがわかる乾燥肉などを使用しているフードが望ましいですよ。
脂質も低い
タンパク質同様に、脂質もAAFCOの基準値を下回る8%でした。
脂質は優れたエネルギー源であり、被毛の美しさや健康にも関係しています。
ダイエット用であれば低いのもわかるのですが、普通の成猫用にしてはかなり物足りない印象です。
低カロリー
カロリーは330kcal/100gと非常に低カロリーです。
体重管理フードレベルの低さといえます。
元気いっぱいの猫ちゃんには少なすぎるかも。
ミネラルバランスが非公開
マグネシウム・リン・カルシウムなどのミネラルバランスが非公開なのが気になりました。
パッケージには、「FLUTの健康維持に配慮」と記載があるだけに、ミネラルの数値は気になるところですよね。
キャラットミックスを深堀り
製造は日清ペットフードからペットラインへ
キャラットミックスの製造会社であった「日清ペットフード株式会社」は、2019年12月に「ペットライン株式会社」に事業譲渡されました。
日清ペットフードの「懐石」や「JPスタイル」なども、現在はペットラインが製造しています。
ペットラインはメディファスやキャネットを製造していることで有名な会社です。
キャラットミックスの特徴
総合栄養食
キャラットミックスは、3つの異なる味が一度に楽しめる総合栄養食です。
独自技術「微粉砕原料」
独自技術の「微粉砕原料」という製法で、原料を通常の約1/3まで細かくすり潰しているため、消化吸収率を高めると同時にサクサクとした食感に仕上げています。
強い骨と筋肉を維持するミルクカルシウムにグルコサミン、免疫力UPに効果的と言われるβ-グルカン、腸内環境を改善させるオリゴ糖とハーブなどを配合しています。
マグネシウム量を調整
さらにマグネシウムの量も調整しているため、猫下部尿路疾患にも配慮した設計です。
キャラットミックスのラインナップを紹介
シリーズは3種類
キャラットシリーズは全部で3種類です。
- キャラットミックス
- キャラットミックス ネオ
- キャラット 5つの味
それぞれの特徴を見ていきましょう。
キャラットミックス
キャラットミックスは全5種類のライナップです。
- かつお仕立ての味わいブレンド
- まぐろ仕立ての味わいブレンド
- ささみ風味のまろやかブレンド
- お肉とお魚味のよくばりブレンド
- 毛玉をおそうじ まぐろ味ブレンド
それぞれパッケージがカラフルな色で色分けされているので、間違って購入することはなさそうですね。
内容量は3kg(毛玉対策は2.7kg)と大袋サイズのみの展開ですが、6パックの小分けになっています。
パッケージには、酸素や光を通さないアルミ蒸着フィルムを採用することで、フードの劣化を防いでいます。
フードの粒は赤や緑などカラフルな色味で魚の形になっていたりと、見た目にもこだわってつくられています。(猫にとっては無意味なのですが・・・)
キャラットミックス ネオ
キャラットミックス ネオは、キャラットミックスに思考性をアップさせる「味わいパウダー」をまぶしたシリーズ。
- かつお仕立て味わいブレンド
- マグロ仕立て味わいブレンド
- お肉とお魚味よくばりブレンド
- 毛玉をおそうじ まぐろ仕立て
さらに食いつきアップで、味にうるさい猫ちゃんにもおすすめです。
しかし、味わいパウダーの中身がなんなのかは、公式サイトに記載がありませんでした。
気になる人は避けた方が良いかもしれませんね。
キャラット5つの味
キャラット5つの味は、着色料・香料不使用のシリーズです!
- 飽きやすい成猫用 海の幸
- 楽しみたい成猫用 海の幸・お肉プラス
原料自体はそこまでキャラットミックスとは変わりませんが、猫ちゃんに不要の着色料が使われていないので、安心して与えることができますよ。
お肉やお魚の5種類の味が楽しめるので、飽きっぽい猫ちゃんにも良さそうですね。
マグネシウム量を調整し、ストルバイト結石にも配慮しています。
国産のキャットフードは安全なのか
穀物だらけの国産キャットフード
キャラット以外にも、ペットライン社は多種多様な製品を取り揃えています。
しかしどれも穀類などの炭水化物、ミール、動物性油脂などが使われており、決して高品質とは言えない内容です。
キャラットミックスよりも高い価格帯で下部尿路に特化したフード「メディファス」でも、第一主原料は穀物です。
いくら国産であっても栄養面で悪影響が出る可能性があるなら意味がありませんよね。
日本のペットフードの規制は緩い
人間用の食品には厳しいガイドラインを設ける日本ですが、ペットフードに関しての規制は緩く、そういった意味で日本はまだまだペットフード後進国なのです。
肉食動物である猫ちゃんがトウモロコシや小麦粉などを主食にしたり、毎日人工添加物たっぷりの食事をして、身体に良いわけがありません。
しかし、キャッチコピーやブランド、原産国、見た目などで安易に「良さそう」と感じてしまいますよね。
猫ちゃんに健康で長生きしてもらうには、しっかりとフードを見極める必要がありますよ。
⇒ 猫が長生きするための4つの秘訣とおすすめのフードランキング【5選】
当サイトに投稿された「キャラットミックス」の口コミ・評判
まだ評価がありません。最初の口コミを投稿してみませんか?
当サイトで調査した「キャラットミックス」の 口コミ・評判
価格が魅力
常時8匹くらいの猫が家にはいます。毎日カリカリと飽きることなく食してくれます。
今のところ、コストパフォーマンスを考えるとこの商品になってます。
大量で激安のフードということもあり、コスパが良いとの意見が多かったです。
多頭飼いの家庭や、保護施設への寄付などに重宝されているようですよ!
国産で安心
23匹全員が良く食べます
多頭飼いなので、安価で全員が良く食べるドライフードを色々試した結果、このキャラットミックスに落ち着きました。3kgタイプですが、500gの小袋に分かれているのが気にいっています。
高級なドライフードには敵いませんが、安定して良く食べてくれます。日清の商品なので質も安心かなと思っています。
参照:楽天市場みんなのレビュー
国産で安心して与えられるという意見が多くありました。
日清への信頼度が非常に高いことと、国産への安心感が強いようです!
吐いてしまう
このキャットフードを与えると、必ず全部もどします。消化が悪いのか体調に合わないのか、不明です。別のキャットフードでは普通に消化されますが、本キャットフードは毎回、必ずもどします。2袋も購入したので、使いきるまで2年はかかるかな?がっかりです。
吐いてしまうという意見もありました。
合成着色料などの人工添加物や、粗悪なミートミールなどの原材料にアレルギーを起こしているのかもしれません。
猫ちゃんの体質に合わないものは与えないほうが良いでしょう。
軟便・下痢になった
あげてすぐに便がゆるくなってしまいました。
食いつきもよくなくて前の餌に比べると半分以下になりました。
お安いからいいかなと思ったんですが残念。
軟便になった・下痢をしてしまうといった意見を見つけました。
穀物がメインなので、胃腸の弱い猫ちゃんは消化不良を起こし、下痢や軟便になったのでしょう。
デリケートな猫ちゃんには不向きですね・・・
まとめ
キャラットミックスは信頼度の高い国産ですが、原材料に多くの不安が残るキャットフードだとわかりました。
- 穀物メイン
- 肉類の質が不安
- タンパク質・脂質が低い
- 危険な着色料を使用
- コストパフォーマンスは良い
国産というだけで安心してしまう気持ちはわかりますが、原材料をよく見てみると猫ちゃんに安心して与えられないと感じました。
猫ちゃんはご飯を自分で選べません。
だからこそ、飼い主である私達がしっかりとフードを吟味する必要がありますよ!