こんにちは!
ドクターズケア(Dr's Care)は動物病院でのみ販売されている慢性腎不全・尿路結石の猫を対象にした療法食です!
1.6kgで4,000円以上と市販のキャットフードよりも高額ですが、本当に安心・安全なキャットフードなのでしょうか。
実際にストルバイト結石に対する効果はあるのかも気になりますよね。
この記事では、ドクターズケアの評価と口コミ評判についてまとめました。
クリックできる目次
ドクターズケアの総合評価|Cランク
商品名 | ドクターズケア ストルバイトケア チキンテイスト |
総合評価 |
Cランク A~Cの3段階で評価 当サイトの評価基準は【キャットフード一覧ランキング】にて解説 |
評価項目 |
第一原料:×トウモロコシ その他原料:×コーングルテン、フィッシュミール、米、ミートミール、小麦粉 酸化防止剤:○ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール 人工添加物:○なし |
原産国 | 日本 |
第一原料産地 | 不明 |
内容量と価格 | ・1,760円/500g ・4,400円/1.6kg ※全て税込、公式サイト参考 |
対応年齢 | 成猫 |
販売元 | ペットライン株式会社 |
公式サイト | 公式ページを確認する |
特徴 | 一覧 プレミアム 無添加 国産 老猫 |
ドクターズケア「ストルバイトケア」の評価はCランクです。
ミネラルバランスが調節されており、尿路結石や腎臓ケアに対しての効果は高い療法食でです。
しかし、第一主原料が、猫がアレルギーを起こす可能性のある穀物(トウモロコシ)であることが残念でした。
本来、肉食動物である猫にとって穀物は消化しにくく、たくさん食べると下痢や嘔吐をしてしまうことがあります。
口コミでも評価の高いフードだけに穀物やミール原料の使用が気になりますね。
よって、ランクはCとなりました。
ドクターズケアの原材料をチェック
ドクターズケアには、ストルバイト結石用の「ストルバイトケア」と、慢性腎不全用の「キドニーケア」、ストルバイト・シュウ酸カルシウム結石両方に効果のある「尿石ケア」の3種類があります。
ここではストルバイトケアについて見ていきましょう!
トウモロコシ、コーングルテン、フィッシュミール、米、全卵粉末、動物性油脂、トウモロコシ胚芽、ミートミール、チキンレバーパウダー、セルロース、フラクトオリゴ糖、フィッシュエキス、小麦粉、ビール酵母、ビタミン類(A、E、K3、 B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン、イノシトール)、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄アミノ酸複合体、鉄、コバルト、銅アミノ酸複合体、銅、マンガンアミノ酸複合体、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、 ミックストコフェロール)
第一主原料は穀物
第一主原料は穀物であるトウモロコシです。
トウモロコシはビタミンEやカロチン、必須脂肪酸などが含まれている栄養のある食材ですが、完全肉食性である猫にとっては消化が苦手な食材です。
また、アレルギーのリスクが高い原材料で、皮膚病や消化不良による下痢などの症状を起こす可能性があります。
けして安くはない、動物病院専用のキャットフードが穀物メインというのは、ちょっと残念ですね。
肉食動物である猫ちゃんの生体を考えると、動物性タンパク質である肉や魚が第一主原料のものが望ましいですよ!
⇒ グレインフリー(穀物不使用)のキャットフードのおすすめランキング【7選】
チキン「テイスト」
ストルバイトケアには、「チキンテイスト」と「フィッシュテイスト」と二種類の味がありますが、最も多く含まれている原料はトウモロコシです。
しかも、このチキンテイストでは、含まれている肉類はチキンミールよりもフィッシュミールの方が多いです・・・
あくまでも「テイスト」であって、チキンメインのキャットフードではないということです。
ミートミール・フィッシュミール
肉の種類や産地が不明
ドクターズケアには肉原料に、肉そのものではなく「ミートミール」「フィッシュミール」が使用されています。
ミールとは、肉や魚の食肉加工の際に出る、内臓や骨・くちばしなどの副産物とクズ肉を混ぜて加工した粉末状の原材料です。
なんの肉を使用しているのか、どこ産の肉なのかがわからないので安全性が不明です。
質の悪い肉を使用している可能性も
また、人間は食用にしない4Dミートと呼ばれる質の悪い動物の肉を使っている可能性もあります。
4Dミートとは、アメリカの食肉ランクの最も低い肉のことで、人間が食べることのできないものを指します。
- Dead/死んだ
- Dying/死にかけの
- Diseased/病気の
- Disabled/障害のある
猫ちゃんの健康を考えると、ミールのような不透明な原材料ではなく、質の良い生肉を使っているキャットフードが安心ですよね。
ただ、病院で処方されるキャットフードなのでこのような質の悪いものは使用していないとは思いますが・・・
酸化防止剤は天然成分
ドクターズケアの酸化防止剤は天然成分であるローズマリー抽出物とミックストコフェロールです。
猫ちゃんの体に負担となるBHA・BHT、エトキシンなどの危険な保存料は使用されていませんよ。
「ストルバイトケア」の成分を評価
【成分(標準値)】
たんぱく質 31.3%、脂質 16.5%、粗繊維 2.2%、粗灰分 7.3%、炭水化物(N.F.E) 34.7%、食物繊維 4.2%、カルシウム 0.78%、リン 0.80%、カリウム 0.63%、ナトリウム 0.54%、クロール 1.34%、マグネシウム 0.07%、鉄 212mg/kg、銅 13mg/kg、亜鉛 93mg/kg、EPA+DHA 0.16%、タウリン 0.27%【代謝エネルギー】
402kcal/100g
ミネラルバランスを調節している
ストルバイトケアは、ストルバイト結石が形成されにくいように、マグネシウム・リンが制限されています。
尿が弱酸性(pHを6.1~6.4)になるように、フード中のミネラル・アミノ酸バランスを調整しているので、ストルバイト結石症の猫ちゃんには効果があると言えます。
また、マグネシウムも0.07%と低く抑えられており、ストルバイト結石の予防にも効果的です。
カロリー高め
ストルバイトケアは、402kcal/100gと高カロリーです。
穀物の使用も多いので、穀物アレルギーの猫ちゃんや、太りやすい猫ちゃんには注意が必要ですよ。
「ストルバイトケア」は尿石症に効く
尿石症とは
尿石症とは、腎臓や膀胱・尿管尿道などに結晶や結石ができてしまう病気のことです。
結石名 | 原因 | かかりやすい猫 |
---|---|---|
ストルバイト結石 | 尿がアルカリ性に傾く | 若い雄猫に多い |
シュウ酸カルシウム結石 | 尿が酸性に傾く | 老猫に多い |
ストルバイト結石はフードを変えて、尿のpHを少し酸性に傾けることで溶けてくれる結石です。
シュウ酸カルシウム結石は一度出来てしまうと溶けないため、手術で取り除かないといけません。
結石は尿の中にタンパクやリン・マグネシウム・カルシウムなどのミネラル類が増えたり、尿のpHのバランスが傾くことが原因で起こります。
また、猫ちゃんは元々あまり水を飲まず、濃い尿をする動物であることも原因の一つです。
尿路結石の予防法
専用フードを食べる
予防としては、下部尿路疾患に配慮した予防フードを食べさせることです。
尿路結石に対するフードは、ミネラルバランスを調整して、おしっこのpHを弱酸性に保つように作られています。
尿のpHを一定に保つことで、尿結石をできにくくすることができますよ。
水分を多く摂ること
また、水を多く飲ませることで、濃い尿を薄める事もできます。
水をあまり飲まない猫ちゃんには、ドライフードをふやかしてあげたり、ウェットフードを組み合わせてあげても良いでしょう。
⇒ 猫にウォーターサーバーの水をあげても大丈夫?注意点や選び方とおすすめのサーバーを紹介
ごはんの回数を増やす
また、基本的にご飯を食べた後は、尿はアルカリに傾くとされています。
一度に多量のフードを食べると、その分アルカリ化が強くなってしまうので、1日何回かに分けてご飯をあげることも良い予防になりますよ。
慢性腎不全用「キドニーケア」を評価
慢性腎不全は治らない病気
慢性腎不全は、腎臓の機能が低下し、リンなどのミネラル類や老廃物をうまく尿で排出できなくなった状態のことを指します。
そして、猫の死因で1番多い病気であり、一度悪くなると完治することはありません。
治療法は、皮下点滴や注射、療法食などで行います。
療法食は、慢性腎不全の猫ちゃんが排出することのできなくなる「リン」を制限して作られています。
また、タンパク質を分解するときにできる老廃物も腎臓に負担を与えるので、低タンパクに抑えられていますよ。
参照:猫の腎臓病ケアや予防(食事・検査・採尿・飲水)|アイシア
「キドニーケア」の成分と特徴
【成分(標準値)】
たんぱく質 24.2%、脂質 22.2%、粗繊維 2.6%、粗灰分 6.2%、炭水化物(N.F.E) 36.8%、食物繊維 8.0%、カルシウム 0.68%、リン 0.36%、カリウム 0.91%、ナトリウム 0.30%、クロール 0.85%、マグネシウム 0.08%、鉄 203mg/kg、銅 17mg/kg、亜鉛 106mg/kg、EPA+DHA 0.44%、タウリン 0.26%【代謝エネルギー】
423kcal/100g
キドニーケアは慢性腎不全の猫のために開発された療法食です。
リン・タンパク質を制限することで、腎臓への不安を軽減しています。
また、腎臓の健康維持に効果のある、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)を配合するなど、慢性腎臓病の悪化を防いでくれますよ。
嗜好性が高く、小粒なので、食欲が低下してしまう腎臓病の猫ちゃんにぴったりです。
ただ、ストルバイトケア同様トウモロコシや小麦がつかわれているので、穀物にアレルギーのある猫ちゃんには控えたほうが良いでしょう。
ドクターズケアの特徴
動物病院専用キャットフード
ドクターズケアは、国産の動物病院専売キャットフードです。
国内の工場で製造し、全国の動物病院で販売されています。
下部尿路疾患・腎不全の猫ちゃんに対して処方される食事療法食で、疾患に対して効果的です。
販売会社はペットライン
ドクターズケアを製造・販売しているのはペットライン株式会社です。
2020年4月1日に日本農産工業株式会社からペットラインに変わりました。
ペットラインは、メディファスやキャネットチップなどの製造販売を行っている国産のペットフードメーカーです。
高消化フード
消化率の良い原材料を使用しているので、便が少なくなり、その分尿量が増え、濃い尿を薄くすることができます。
尿を薄くすることで尿結石を防止することができますよ。
また、小粒なので食べやすく、老猫や歯の悪い猫ちゃんにもおすすめです。
ドクターズケアの購入方法
動物病院で購入する
ドクターズケアは、動物病院専用療法食なので、まずは病院で先生に処方してもらうようにしましょう。
獣医さんの処方なしに勝手にフードを選ぶのは危険なのでやめましょう。
公式通販「どうぶつ病院宅配便」
ペットラインの運営する公式通販「どうぶつ病院宅配便」で、ドクターズシリーズを通販購入することができます!
商品1つにつきスタンプ1個がもらえ、3つたまるとフードを1袋もらえるので、お得に購入することもできますよ。
ただ、「動物病院コード」が必要なので、あらかじめ獣医さんに処方してもらう必要があります。
勝手にフードを選ぶことはできないので注意しましょう。
Amazonや楽天でも買えるの?
ドクターズケアは、Amazonや楽天での出品もあります。
しかし、公式通販に比べて価格が高いものがほとんどです。
また、日本農産工業株式会社(NOSAN)が販売していた時のパッケージのものばかりなので、在庫がなくなり次第買えなくなるでしょう。
当サイトに投稿されたドクターズケアの口コミ・評判
なぜC評価なのか理解が出来ません
腎臓病のためドクターズケアを食べさせています。
以前はカナガンを食べさせていましたが、グレインフリーでも尿結石や腎臓病にはなります。
他の療養食も食べさせたことがありますが、粒が大きく食いつきが悪いことから、ドクターズケアに落ち着きました。
最初から良く食べてくれますし、リンが少ないのも安心材料のひとつです。
グレインフリーの療養食があれば良いですが、いま現在、存在していないですし。
療養食をランク付けするのはどうかと思いました。
よく食べてくれるし、下部尿路疾患再発してません
2年前に下部尿路疾患を患ってしまい
2日も入院してまいましたが、退院後病院の先生勧められてずっと利用しています。
再発もなく、他の子達もよく食べてくれるので続けています。
お値段は結構高めですが3つ買うと1つ(同じサイズ)プレゼントがあるのでそこもポイント高いです。
食いつきも良く、結石も改善しました。
尿結石になってしまった猫がおり、動物病院の先生に勧められて購入しました。その後結石はなく安定しています。
多頭飼いなのですが、他の猫たちもこちらのフードの方が好きなようなので、4匹分ともドクターズケアにしました。
ちなみに、ペットフードの穀物はアルファ化された消化できる状態(米で言う炊いた状態)にしたものを使っているので体格に見合った量を食べさせている場合気にしなくて大丈夫ですよ。
『猫は穀物の消化が〜』とこのサイトには書かれていますが、
何故飼い主を不安にさせるような書き方をしているのか疑問です。
17歳の雄猫ですが食べてます。
愛猫は腎臓食で以前はロイヤルカナンの腎臓サポート(サイエンスダイエットのC/dは食べません)を長年愛用していたのですが、突然食い付きが悪くなり食べなくなりました。困っていた時に動物病で勧められたのがこのドクターズケアで、サンプルを試した結果食べてくれたのでこのドクターズケアに切り替えました。
ただ日本製は海外メーカーに比べて原材料のレベルがまだまだ悪いのが実情です。愛猫の体に良いフードを飼い主は食べさせたいのにそういったフードは愛猫は食べてくれないジレンマです。涙
1度だけ
下部尿路疾患の子に1度だけ購入しました。
リピートしようにも売ってなくて‥‥
食いつきは良かったです。特にオシッコトラブルもありませんでした。
当サイトで調査した「ドクターズケア」の口コミ・評判
食いつき抜群
療法食のなかでは今日サンプルもらってきたドクターズケアが一番食いつきいいかも😂✨ 半分は今まであげてたベッツ混ぜてるけど、療法食に切り替えてから初めて一気に一回分食べきった~😂✨ pic.twitter.com/6XcabjtrM3
— つばさとりり (@tbs_rr) August 27, 2019
療法食は美味しくないので食べてくれないことが多いのですが、ドクターズケアはよく食べるという口コミが多かったです!
病気を治すためにはフードを食べてくれないことにはどうにもなりません。
食いつきが良いと言うのはなによりも嬉しいですね。
ストルバイト結石に効果あり
我が家の猫もストルバイトの療法食を与えてます。病院から何種類かサンプルを頂いた中で、ドクターズケアのフードが一番粒が細かくて気に入ったようです。1年以上与えていますが再発はしていません。 pic.twitter.com/Ua3ZPZ0X8p
— しおたに (@siotantan800) October 31, 2016
ストルバイト結石の療法食の中でも、特に口コミが良いのがこのドクターズケアです。
ちゃんと食べてくれるので、石が早く溶けてくれるのでしょう。
粒が小さい
粒が小さめで表面がつるつる(?)していて、食べにくそうにしていました。
石をとかすのが目的なら、スターターだそうです。
これはどちらかと言うと維持用らしいです。
粒が小さすぎるという意見もありました。
粒が小さいと食べすぎてしまうこともあるので、給与量をきちんと守ることが必要です。
特に、ドクターズケアはカロリーが高めなので太らないように気をつけましょう。
まとめ
今回は、動物病院専門の療法食「ドクターズケア」についてまとめました。
- 尿結石・腎不全の猫ちゃんには効果あり
- 穀物メインなのでアレルギーの子には向かない
- 病院で処方してもらうこと
- 公式通販が一番オトク
個体差はありますが、ドクターズケアは、尿石症の改善・慢性腎不全の維持には効果があると考えられます。
特にストルバイトケアは、尿石症を頻繁に繰り返す猫ちゃんに効果が高いですよ。
しかし、病院専用の療法食であるにもかかわらず、原材料があまり評価できないので、100%おすすめとは言い切れません。
また、口コミをみると猫によっては合う合わないが激しく二分化されているので、猫ちゃんの症状をよく見て、合わないと思ったらすぐに中止してくださいね。