森永が販売するスーパーゴールド。
企業名で安心した方は要注意。きちんと原産国や原材料表記をみていますか?
スーパーゴールドのキャットフードを2匹の猫が試食して、徹底調査します!
クリックできる目次
スーパーゴールドの総合評価
スーパーゴールド「サーモン&ポテト」の原料は比較的、評価できる原料を使っていました。
しかし「サーモン&ポテト」は製造中止になってしまいました。
「チキン&ライス」はミール肉の使用があり、原料に不安が残るためCランクとしました。
悪い点・気になる点
- サーモン&ポテトでも動物性脂肪使用あり
- サーモン&ポテトは完全穀物不使用ではない
- サーモン&ポテト製造中止!
- チキン&ライスはミール肉の使用あり
- チキン&ライスはコーン系食材の使用あり
良い点・評価できる点
- サーモン&ポテトは穀物アレルギーの子も与えやすい(小麦・コーン不使用)
- サーモン&ポテトは肉類はほぼ不使用
- 着色料の使用なし
サーモン&ポテトとチキン&ライスの2種類を、口コミ評価を交えてしっかりと解説していきたいと思います。
スーパーゴールド「サーモン&ポテト」
スーパーゴールド「サーモン&ポテト」を紹介します。
こちらの製品は、スーパーゴールドのキャットフードで一番人気のようです。
実際に与えてみた
サーモン&ポテトを2匹の猫に与えてみました。
粒の大きさや色
テトラポットのような形の三角形の粒で、変わった形です。
粒の大きさは1cmくらいで比較的大きい粒であると感じました。
粒が大きく、形が変わっているので、しっかりとフードを噛んで食べてくれそうです。
匂い
開封してすぐにかなりの魚の匂いがしました!
魚系のフードが好きな子であれば匂いで食欲をそそってくれると感じました。
しかし魚の匂いが苦手な子はこの匂いは嫌いかもしれません。
食いつき
食器に入れてすぐ、匂いを嗅いで2匹ともすぐに食いついてくれました!
カリカリと噛んでくれて、食いつきはやはり良いようです。
管理人の感想
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="01.png" name=""]サーモン&ポテトはBランクのキャットフードです[/speech_bubble]
サーモン&ポテトはどちらの猫も食いつきが良く、原材料の内容を見てみても、いざというときの緊急食として考えても良いキャットフードであると感じました。
しかし、長期間与えたり、高齢の猫に与えるには原材料の内容に気になる点があります。
またサーモン&ポテトは製造中止になるということなので、スーパーゴールド「サーモン&ポテト」を使用する機会は今後ないかもしれません。
気になる原材料について以下で解説しましょう。
スーパーゴールド「サーモン&ポテト」の原材料を評価
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="01.png" name=""]若齢猫には気にしない内容ですが、高齢猫に与える場合は考慮が必要です[/speech_bubble]
スーパーゴールド サーモン&ポテトの原材料をみてみます。
サーモンミール、ホワイトフィッシュミール、ポテト、米、動物性脂肪、植物性油脂、ビートパルプ、チキンフレーバー、食塩、イヌリン、タウリン、乳酸菌、トマト、ユッカ抽出物、ラクトフェリン、ビタミン類(A, B1, B2, B6, B12, D, E, K, ナイアシン, パントテン酸, 葉酸, ビオチン, コリン)、ミネラル類(Fe, Zn, Mn, Cu, Co, K, Se)、酸化防止剤(トコフェロール, クエン酸, ローズマリーエキス)
成分値
たんぱく質…30.0%以上
脂質…20.0%以上
粗繊維…4.0%以下
灰分…7.0%以下
水分…10.0%以下
代謝エネルギー(ME)…376Kcal/100g
若齢猫に与えるには比較的良い内容かと思いますが、高齢猫に与えるには気になる点が幾つかあります。
- タンパク質量が多い
- 食塩が添加されている
- 粒が大きく歯が悪い猫には食べにくい
などです。
ホワイトフィッシュミール△
ホワイトフィッシュミールの表記では何の魚が入っているのかわかりません。
アレルギー持ちの猫ちゃんの場合「魚の種類によってアレルギーが出てしまう」こともありえるので、どんな魚がはいっているのかきちんとわかるフードが安心です。
ポテト△
小麦やトウモロコシなどにアレルギーを持つ子は、それらが入っていないキャットフードを食べ始めると、皮膚の症状などが収まる場合があります。
そんな時に小麦やトウモロコシの代替品として用いられることが多いのが「ポテト」です。
ポテトはビタミン・ミネラル・食物繊維が多く含まれます。
しかしカロリーも高く、ネコでは低値に収めたいマグネシウムも沢山含まれているのです。
高齢猫は特に太りやすかったり尿路疾患にかかってしまう事が心配になりますので、注意が必要な食材です。
食塩△
食塩が添加されています。
健康の為に適度な塩分は必要ですが、塩分を多く取ってしまうと猫に多い尿石症(シュウ酸カルシウム結石)の原因になってしまいます。
スーパーゴールドでは
下部尿路疾患(FLUTD)に配慮し、結石が形成されにくくするためにマグネシウムの含有量を低く調整
参照元:スーパーゴールド チキン&ライス|キャットフード|猫用|商品紹介|株式会社森乳サンワールドHP
とされています。
若齢猫に多いストルバイト結石はマグネシウム・リン・アンモニウムの上昇などで起こりやすい尿石なので、マグネシウム量を低くすれば防ぎやすい病気です。
しかし食塩を添加するとナトリウムの量が多くなり、ストルバイト結石よりも厄介な老齢猫に多いシュウ酸カルシウム結石ができやすくなってしまいます。
食塩を添加することで喉が渇きやすいようにし、飲水量をあげるといった効果もありますが、心臓病や腎臓病を持っている猫はナトリウムの摂取量を制限しなくてはいけないこともあります。
特に老齢猫は食塩の添加してあるフードは気をつけたほうが良いといえるでしょう。
動物性脂肪✕
動物性脂肪は、何の動物から取られたものかわからないのが不安な原材料です。
主原材料の産地はアメリカであるとの記載がありましたが、それ以外の原材料の産地はわかりません。
中国などでは死んでから時間が経ち、傷んだ品質の悪い原材料を使用して動物性脂肪を作っている場合があります。
ですので「動物性脂肪」という記載ではなく「鶏脂」等、何の動物の脂肪を使用しているのかわかる記載のフードだと安心です。
サーモン&ポテトは製造中止
スーパーゴールドでは「チキン&ライス」よりも人気な「サーモン&ポテト」なんと、生産が終了してしまったようです!
参照元:スーパーゴールド サーモン&ポテト子猫用、成猫用 生産終了について|情報|お知らせ|森永乳業グループ 株式会社森乳サンワールド
生産終了の理由は詳しく明記されていませんが、サーモン&ポテトは口コミが比較的良いものであったのでこのラインが製造中止になってしまうのは大きな痛手です。
スーパーゴールド「チキン&ライス」
チキン&ライスは唯一これからも販売が続けられるスーパーゴールド キャットフードのメインとなる製品です。
実際に与えてみた
チキン&ライスを2匹の猫に与えてみました。
粒の大きさや色
小さめの丸い形状で薄い茶色の粒です。
大きさは5mm〜7mm程度、開封してすぐ「粒が小さい!!」と感じました。
身体が小さな子でも食べやすいと思いますが、大食いの子や身体が大きな子は丸呑みしてしまうのではないかなという懸念があります。
匂い
サーモン&ポテトに比べて、チキン&ライスはほとんど匂いがしませんでした。
猫は匂いで美味しい・美味しくないを判断すると言われているので、あまり匂いがしないのは食いつきが悪いのではないかな?と心配に感じました。
食いつき
食器に入れると、一匹は食べ始めてくれたのですがもう一匹が食べずに去ってしまいました。
もう一度匂いを嗅ぎにくるものの、食べず。
食べた一匹も、やはり小さい粒を飲み込むようにしてあっという間に食べてしまいました。
チキン&ライスは猫によって好みの差が出るようです。
管理人の感想
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="01.png" name=""]チキン&ライスはCランクのキャットフードです[/speech_bubble]
チキン&ライスは粒の見た目・形状・匂いの通り食いつきに差が出ました。
サーモン&ポテトのほうは原材料の内容や食いつきも含め与えても良いかな、と感じるものでした。
しかし、チキン&ライスは原材料の内容・食いつきなど総合的に考えると、自分の猫に続けて与えるのは考えてしまいます。
以下で原材料の気になった点について解説したいと思います。
原材料を評価
[speech_bubble type="std" subtype="L1" icon="01.png" name=""]アメリカ産の原材料は始めの2つだけ!原材料として気になるものがいくつかあります[/speech_bubble]
たんぱく質…30.0%以上
脂質…18.0%以上
粗繊維…5.0%以下
灰分…7.0%以下
水分…10.0%以下
代謝エネルギー(ME)…363kcal/100g
筆者が気になる原材料について、一つづつ解説していきましょう!
ミール肉✕
スーパーゴールドではチキンミールが使用されています。
ミール肉は肉の副産物(内臓や骨、皮など)をごちゃまぜにミンチにして乾燥させた原材料です。
内臓や骨を使用することは栄養素があって良いというメリットもありますが、問題はこのチキンミールがどのような鶏で作られ、何処でどのように加工されたかどうかです。
スーパーゴールドは公式HPに
主原料の鶏と米はアメリカ国内で厳選された素材を使用
参照元:スーパーゴールド チキン&ライス 成猫用 | 株式会社森乳サンワールド
との説明がありました。
中国産ではないから安心かも・・・と思った方は注意。
アメリカ産のフードの多くは中国産の原材料を使用している場合があります。
主原材料はアメリカ産のようですが、その他の原材料はどこの国でつくられたものかわかりませんので安心できません。
コーン・コーングルテンミール✕
コーン系の材料はかさ増しに使用される事が多い食材です。
コーンはビタミンやタンパク質が豊富な食材ですが、肉食性の猫には消化のし辛い材料です。
コーングルテンミールとは、コーン(トウモロコシ)からコーンスターチ(デンプン)を取り除いたものです。
コーンスターチは人間の食材へと使用されますので、その絞りカスをペット用の飼料として使用するのです。
コーンが原因のアレルギーもありますし、消化のしづらいコーンのせいで下痢をしてしまう子もいるので入っていないほうが良い食材になります。
セルロース・ビートパルプ△
セルロースやビートパルプは、甜菜から糖蜜を搾り取った後のカスで、食物繊維として加えられています。
余り水を飲まないので便が固くなり、便秘になりがちな便通を良くするために含まれていますが、同時にかさ増しにもなっている原材料です。
猫は食物繊維を消化するのが苦手なので、ほぼそのまま便として出てきます。
これらが多く含まれると便の量や回数が多くなるといった事がおこります。
頻繁にトイレの掃除を行ってあげないとトイレが汚くなり、猫が頻繁にトイレに入りたくなくなってしまう原因になります。
トイレが嫌いな場所になってしまうと下部尿路疾患になる可能性が高くなりますので、繊維質の多い食事をあたえる際は便の量の変化などに気を使わなくてはなりません。
繊維質は入っていなくても健康に便が出ていれば不必要なものですので、入っていない方が良い原材料となります。
スーパーゴールドの口コミや評判
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良い評判・口コミ
うちの猫は穀物アレルギー持ち。小麦とかトウモロコシあたりが怪しい。
とりあえずカリカリをあげると即GP。試行錯誤を経て、何とか体にあうカリカリを見つけた。
それが森乳スーパーゴールド サーモン&ポテトなのだ。
GPと軟便の苦しみから猫、飼い主共々解放された。
ほんとにありがたい。—
ひなたのみ〜やん (@knot_endless) 2013年9月10日
一年前我が家にやってきた猫は、穀類にアレルギーが有る様です。穀類不使用だからでしょう、美味しいそうに食べてます。
以前に飼っていた猫にも,アレルギー対応カリカリを買っていたのですが最近はどのメーカーもアレルギー対応品を製造中止にしたようでこちら以外の商品が見付かりませんでいた。
しかも、アレルギー用療法食でもアレルギー反応が出たので(米が原因かもしれません)こちらの商品が唯一与えられるカリカリです!
12歳になるサバ、キジにゃんがアレルギー持ちでフード探しをしています。合わないものは、皮膚にかさぶたが出るのですぐわかるのですが、このフードだと逆にかさぶたが消えていき、嘔吐も減ります。いまうちの子には一番合っていると思います。
ただ、こればかりではまたアレルギーもってしまうのではと心配なので、ローテーションできるフード探し続行中です。
穀物アレルギーのネコちゃんでも食べられるサーモン&ポテトは好評価が多かったです。
しかし生産中止になってしまったので、今後は他のフードを探して貰わなくてはなりません…。
またサーモン&ポテトも完全穀物不使用ではなく、米が入っています。お米にアレルギーが出てしまう子は食べられませんので注意が必要です。
悪い口コミ・評判
うちの子供達には思いっきり不評でした。美味しくないらしく他のものと混ぜたり、消費するのが大変でした。
ものはいいのだと思いますが食べてくれないとお話にならなかったのでリピはないです。
凄く良い商品なのに、余りうちの猫は食べませんでした。残念です
口コミ・評判からの考察
チキン&ポテトは、筆者の家のネコも食べる食べないが二分化しました!
スーパーゴールドはお試しを配ってくれているようなので、試しに与えてみるのは必須のフードであると感じました。
まとめ
スーパーゴールドは「サーモン&ポテト」は比較的良いフードであると感じました。
しかし老齢ネコには気をつけてあげたいフードであるという事と、製造中止になってしまうということから、スーパーゴールドでの選択肢は「チキン&ポテト」のみになってしまうと考えられます。
「チキン&ポテト」は穀物の使用もあり、穀物アレルギーの子には与えられません。
また食いつきも差がある上、他にも不安が残る原材料を使用していますので推奨できないフードと感じました。