こんにちは!
「最近フードの食いつきが良くない」
「最初はよく食べるのにだんだん食べなくなる」
猫ちゃんの食いつきにこんな悩みを持っている飼い主さんは多いのではないでしょうか。
実はそれ、キャットフードが酸化してしまっているかもしれません!
今回はキャットフードの正しい保存方法やドライフード・ウェットフードの酸化防止対策について解説していきます。
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酸化したキャットフードが猫に良くない理由
キャットフードの酸化
キャットフードは正しい方法で保存しないと、フードが酸化してしまいます。
酸化とは、食品などが空気中の酸素と触れることで、化学反応を起こすことを指します。
酸化したキャットフードはアレルギーやガンなどの原因になることもわかっています。
酸化したキャットフードが猫に与える悪影響
①味が悪くなる
キャットフードは酸化すると、味に苦味が出てきます。
猫ちゃんは味覚の中でこの「苦味」を強く感じる動物です。
苦味があるもの=毒物(身体に良くないもの)として敏感に察知しているのです。
開封して時間が経つと食いつきが悪くなるのは、キャットフードが酸化して味が悪くなっているからと考えられます。
参考:犬と猫の「おいしさ」は人と違う|ロイヤルカナン犬と猫の栄養成分辞典
②匂いが薄くなる
味と同様に、酸化したキャットフードは匂いも変化します。
匂いが抜けて薄くなってしまうので、猫ちゃんは食欲をそそらなくなってしまうのです。
特に猫ちゃんは匂いに敏感なので食いつきに大きく影響します。
③アレルギーなどの原因になる
特に酸化しやすいキャットフードの原材料は「油脂類」です。
油脂類が酸化すると「過酸化脂質」という悪玉コレステロールに変質し、猫ちゃんの体内に蓄積されてしまいます。
蓄積された悪玉コレステロールは、皮膚や内臓に負担になり、将来ガンや動脈硬化・アレルギーなどを引き起こす可能性があります。
④栄養価が下がる
キャットフードが酸化すると、本来得られるはずだった栄養価が減ってしまうというデメリットもあります。
フードの油が酸化するのと同じように、ビタミン類も酸化してしまって減ってしまうのです。
どんなに栄養たっぷりのフードでも傷んでしまっては意味がないということです。
【注意】ドライフードは酸化しても見た目にはわからない
ウェットフードは酸化すると色が悪くなるので、見た目にも変化に気が付きやすいです。
しかし、ドライフードは元の色が濃い茶色なので、見た目の変化がほとんどわからないことが多いです。
少し表面がベタついている場合や、なんだかしっとりしている場合は酸化している可能性があるので注意しましょう。
未開封・開封済みのキャットフードの保存方法・酸化防止対策
湿度が高い場所を避ける
キャットフードを保存するとき、湿気の少ない場所を選びましょう。
湿気が多いキッチン下の棚や洗面所などは避けましょう。
直射日光を避ける
直射日光の当たる窓際などでの保存も避けましょう。
未開封だとしても、直射日光が当たることで袋の中の温度が上がってしまい、酸化を進めてしまいます。
保存は日の当たらない棚の中などの暗所がおすすめです。
温度変化の少ない場所で保管する
一日の温度変化が激しい場所は避けましょう。
湿気やカビの原因になります。
冷蔵庫も扉の開け閉めの温度差で結露が生じてしまうので避けてください。
風通しの良い場所で保管する
キャットフードのパッケージなどに「風通しの良い場所に保管してください」とよくかいてあります。
寝室の日の当たらない場所や広いクローゼットの中などがおすすめです。
自分の家の中で条件に当てはまる場所を探してみてくださいね。
開封後のドライフードの正しい保存方法
空気を抜いて保存する
開封後のドライフードは、徐々に酸化が進んでいくので、できるだけ空気に触れないようにする必要があります。
ジッパー付きのフードを選ぶ
ジッパー付きのキャットフードであれば、空気をしっかり抜いて封を閉じることができます。
しかし、大袋の場合はジッパー付きでも注意が必要です。
最近猫たちの食欲が落ちていた理由は大袋のキャットフードが悪くなっていたからだったらしく新しいものを買ってきたらほぼ完食していた。気が付かなくてごめん、猫たち。
— 猫3匹と暮らす人 (@snkiniens) December 1, 2017
キャットフードは酸素に触れた瞬間から酸化が始まるので、消費するのに時間がかかると傷んでしまいます。
できるだけ早く食べきるようにしましょう。
大きなクリップなどで止める
ジッパーがついていないキャットフードの場合は、大きなクリップや洗濯バサミでしっかり閉じるようにしましょう。
酸化防止の食品用のフードクリップなどがおすすめ。
横幅の広いものだとしっかり密封できて良いですよ。
真空パックで保存
真空パックを利用してキャットフードを保存する方法は、酸化防止にはかなり有効です。
空気を極めて少ない状態にできるので、通常よりもかなり長持ちさせることができます。
キャットフード酸化防止のために真空パック機を買った!!
今までは2kg袋買って3、4日分小さい入れ物に移して残りはレコ◯トの真空フードストッカーで保管してたけど、真空するまでに時間かかるし一年で壊れた。笑
今後は4kg袋買おうかなー😚 pic.twitter.com/UZEXItKdKt— くろねこのジルたそ (@kuronyan_jill) October 17, 2023
また、新鮮さをキープできるので、食いつきが悪くなるのを防げます。
専用の袋や機械は必要になりますが、おすすめの保存方法の一つです。
密閉容器に入れる
ビンやプラスチックでできた密封容器を活用するのも保存方法の一つです。
袋ごと密閉容器に入れて保存できるものから、真空にすることができるフードストッカーなどもあります。
インテリアとしてもおしゃれなガラス製のものなど、自分好みのデザインを選べるのも良いですね。
最近彼氏に買ってもらったフードディスペンサー
便利だ( ^ω^ )#犬餌入れ#ドッグフード#猫餌入れ#キャットフード#フードディスペンサー#フードストッカー#ZebrO pic.twitter.com/eWp9fvqFYx— a.o.83 (@bowz83) October 14, 2015
中でもダイヤルを回すと必要な分が取り出せるフードディスペンサーは、蓋を開け閉めする必要がないので、より酸化防止になりますよ。
見た目もかわいくて良いですね(^^)
⇒ キャットフード保存容器のおすすめ10選!いつでも新鮮な状態をキープ
脱酸素剤・乾燥剤も有効
真空保存する場合、脱酸素剤を一緒にいれておくとより酸化防止になります。
脱酸素剤はお菓子などの保存で使われることが多いですね。
しっかりと酸素を吸収するので、キャットフードを新鮮な状態に保つことができますよ。
湿気が気になる場合は乾燥剤(シリカゲル)を一緒にストッカーに入れるのもおすすめです。
【注意】冷蔵庫での保存はNG!
冷蔵庫でドライフードを保存するのはおすすめできません!
冷蔵庫は扉の開け閉めによって温度がかわったり、フードを常温に戻したときに、結露を生じさせてしまいます。
実はそれNGです!ドッグフード、キャットフードのカリカリのドライフード🐶😺たまに冷蔵庫で保管しているという声をお聞きしますが実はNGなんです。なぜなら冷蔵庫からフードを出し入れすると温度変化による結露が生じカビの原因になってしまうことがあります💦ご注意を! pic.twitter.com/tww9ftmtAk
— きょうへい🐶㍿CoCo代表取締役 (@kyo_hei25) July 30, 2023
結露によってキャットフードが湿気て、カビが生えてしまう可能性があります。
どうしても食べきれない場合は冷凍庫保存
どうしても食べきれない場合は、1食分を小分けにして冷凍庫に入れるという方法もあります。
食べる前日に冷蔵庫に移動させて自然解凍しましょう。
いきなり常温にしたり、電子レンジの解凍モードは使わないようにしてくださいね。
ただ、冷たいフードは匂いも薄いので食いつきが悪くなる可能性もあります。
開封後のウェットフードの正しい保存方法
ウェットフードは冷蔵庫へ
ドライフードとは違って、開封後のウェットフードは冷蔵庫で保存可能です。
水分が多いので、常温で保存すると傷んでしまいます。
別の容器に移し替えるか、缶詰はシリコン製の蓋やラップでも大丈夫です。
冷蔵庫から出したフードを与える際は、電子レンジで熱くない程度に温めると、匂いも立ちおいしくなりますよ。
猫缶いつも少しずつあげるから残ってしまってラップはめんどくさいし、他の容器は乾いちゃったりすぐダメになっちゃったり洗うのめんどくさかったんだけど、
猫缶用のシリコン蓋をみつけて感動してる😂✨✨
何がいいって取り外しも洗うのも楽で、缶のサイズも3段階、フックにもかけれる、神だ👏👏👏 pic.twitter.com/4S2FkAyMmu— 遊月ゆら🧸🍨🤍現在3配信限界ライバー (@YuraYuuzuki) December 8, 2020
しっかり蓋をして冷蔵庫に入れましょう。
翌日までに食べきること
食べ切れずに冷蔵庫保存する場合は、翌日までに食べるようにしましょう。
冷蔵庫保存と言っても、痛みやすいので味や風味がすぐに落ちてしまいます。
また、冷たいフードだと猫ちゃんの食いつきも悪くなるので、できれば1日で食べ切るほうが良いです。
どうしても食べきれないときには冷凍保存
開けてしまったけどどうしても翌日までに食べ切れ無さそうな場合は、冷凍庫保存でも大丈夫です。
その際は1食分を小分けにして、3.4日のうちに食べ切るようにしてください。
もちろん、解凍してから電子レンジで温めて与えてくださいね。
キャットフードの保存で注意すること
ドライは開封したら1ヶ月程度で食べきること
キャットフードは、多くのメーカーが推奨しているように開封後1ヶ月程度で食べきるのがおすすめです。
もしも、大袋を購入した際など、食べきるのに1ヶ月以上かかるのであれば、開封後すぐに保存するようにしましょう。
キャットフードは開封して酸素に触れた瞬間から酸化が始まります。
密封容器にいれるにしても、真空パックに入れるにしても、できるだけ早く行うようにしてくださいね。
賞味期限内に食べきること
もちろんのことですが、未開封だからといっていつまでも食べてよいわけではありません。
キャットフードの賞味期限は未開封で2年程度のことが多いです。
必ず、この賞味期限内に食べ切るようにしましょう。
未開封であっても保存方法が間違っていると、傷んでしまいますよ。
また、通販などでは賞味期限切れのキャトフードを激安で販売している場合があるので注意してください。
パッケージの損傷をチェック
未開封で保存する場合、パッケージに損傷がないかどうかしっかり確認しましょう。
穴があいていたりすると、そこから酸素が入って傷ませることになります。
また、開封後に小分けにして保存する場合も袋に傷がないか確認するようにしてくださいね。
真空パックの場合、キャットフードは凸凹しているので、空気を抜いているときに破れてしまうことがあるようです。
まとめ
キャットフードを正しく保存しないと、猫ちゃんの食いつきも悪くなってしまいます。
- 酸化したキャットフードは食いつきが悪くなる
- 健康に悪影響なので正しく保存する
- キャットフードは高温多湿を避ける
- 開封後は空気を抜いて密封保存する
- ドライフードの冷蔵庫での保存はNG
せっかく買ったフードが傷んでしまってはもったいないですよね。
猫ちゃんの健康のためにも、キャットフードの保存方法・場所を見直してみてください。
フードの保存容器に関してはこちらの記事を参考にしてみてくださいね♪